漢語角活動レポート

2008.11.23 第67回

大家好!第67回星期日漢語角の報告書は私古澤がお届け致します。

 当日は晴天に恵まれ、気温もここ数日の寒さが幾分和いだ中での開催となりました。今回は埼玉県日中友好協会事務局長の佐藤香織さんにお越し頂き、いろいろと興味深いお話をして頂きました。

 佐藤さんは遼寧省瀋陽市にて生まれ育ったそうです。お知り合いからはよく「中国で生まれ育ったのですから中国語はお上手なのでしょう?」とよく言われるそうですが、ご本人曰く、家では両親とは日本語で話し、学校は日本人学校に通っていたため、中国語を話す機会が殆どなく、ネイティブのようには中国語を話すことができないとのことでした。ですが、幼少期に近所の中国人の子供とよく遊んでいたとのことでそのときに覚えた、子供がケンカするときに使う中国語は今でもハッキリと覚えており、流暢に話すことができるそうです。

 日本に戻られた後、本格的に中国語をはじめようと思ったきっかけは、「自分の生まれ育った場所は遼寧省の瀋陽市です。」と中国語で人に伝えることが出来るようになりたいとの思いからだそうです。当時は今のように中国語を学習する環境が整っていないためかなり苦労されたそうですが、中華料理店でバイトをすることでお店の中国人の方に教えてもらいながら勉強されたそうです。

 現在のNPO法人埼玉県日本中国友好協会の活動については中国語教室や中国への語学留学援助の話題を中心にお話をして頂きました。現在、以下の5大学への留学援助を行っているとのことです。

①山西大学
②北京外国語大学
③河南大学
④鄭州大学
⑤大連外国語大学

 当初は比較的年齢の若い方を中心に募集されていたそうですが、現在、50代~60代の方の中国語学習意欲が非常に高いことを受けて、今では募集年齢を18歳~65歳に広げたそうです。対了、星期日漢語角でも40代~50代の常連参加者の方が既にお一人上海へ、来年2月からはもうお一方が大連へ語学留学される予定ですね。何かを学習し始めるのに年齢は関係なく、大事なのは意欲なのだと改めて感じました。

 佐藤さんのお話では渡航費、学費、生活費、長期休暇(黄金周や国慶節など)時の旅行費すべてを含めてかなりお手頃な費用になっていました。我こそは!と思われる方は日中友好協会へお問い合せの上、ぜひチャレンジされてみては如何でしょうか?

 さて、当日は時計が4時を回る頃、話題もひとしきり落ち着き、急に寒さが増してきてやや心細くなったところに、段さんのお知りあいの方や留学生の方や常連の方で遅れての参加の方々が次々に来角されて、ここから俄然自由交流で盛り上がりました。段さんのお知り合いはお子さんも連れて来られて、星期日漢語角参加者最年少記録を打ち立てました。なんと生後7ヶ月だそうです。

 さらに上海から漢語角常連参加者高倉さんが中国語検定2級受験のため(その他私用もありですが)に帰国して試験直後に来角されました。振り返ったら普通にいらっしゃったのでほんとにビックリしました。アドリブで留学近況の報告の後、中国語検定の日中訳問題を取り出して、参加者の皆さんに出題し答え合わせをし始めました。最後は段さんにも出題されてましたね(笑)。出題された段さん、若干迷惑?そうでしたが最後は「この部分はいらないでしょ!」と高倉さんの解答を厳しく訂正されてました。さすが職業柄、誤字脱字には厳しいです。

 話題はいつまでも尽きず、漢語角散会後も有志で近所の飯館で、これまた盛り上がりました。定食屋さんなのに大人数で2時間近くも中国語と日本語でおしゃべりし続け、最後は記念撮影。店員さんの目がやや怖かったです・・・。

寒空の中お越し頂いた皆様、本当にお疲れ様でした。那下次見!

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