漢語角活動レポート

2008.9.28 第59回

 本日の参加者 : 14名 ( 内、日本人10名、中国人4名。 新人2名 ) 本日は、段躍中先生が「埼玉県中国語スピーチコンテスト」取材の為、来着が遅くなったので、3時頃より新来の方の自己紹介から漢語角を始めました。

★初参加の犬養俊介氏は、NHK国際放送局のディレクターさんです。早稲田大学在学中に、上海の復旦大学に留学の経験があります。段先生と電話ではお話しした事がありますが、お会いするのは初めてとのこと。

★山下康則氏は、以前にも参加されて居られますが、今回は吉林省延吉市方面への旅行についてお話を頂きました。この辺りは延辺朝鮮族自治州であり、朝鮮族の故郷とされ、近代まで国境紛争が絶えなかった地域でもあります。図們江下流の琿春市は、日本の新潟市から直線で約800kmしか離れていないのですが、図們江の河口までの数十キロが北朝鮮領であり、日本海に中国領が接していません。もし接していたなら、日本、韓国、中国を結ぶ三角貿易が成り立って、中国東北地方の玄関口になっていたかも。残念ですね。その他にも、興味深いお話を多くして頂きました。

★本日のメインゲストは、中国の全国政協委員(日本の参議院に)、潘慶林氏(左写真)。明日は麻生総理・中曽根大臣との会見予定。明後日は国慶節で、人民大会堂で180ヶ国の代表と挨拶を交わす予定と言うスケジュールの中で、漢語角にお立ち寄り頂きました。名刺の住所は「北京釣魚台国賓館」になっていますが、奥様が日本人でもあり、日本とは20年来の関係を持つ親日家でおられます。中国では「水を飲む時には、井戸を掘った人を忘れない」と言う言葉があるが、中国の一般民衆は日本から多額のODAが行っていること等、知らない人も多い。日本の良い面も含め、在りのままに中国の多く人々に教えたい。改革開放30年の得失を踏まえた上で、お互いに正しく主張すべきで、両国関係には良い時期も悪い時期もあるが、時流に乗って話すべきでは無く、冷静に相互理解の上で評価すべきだ。中国民衆が日本の行動に騒いでいる時に、日本人はコタツに入って報道を冷静に見ていたが、マスコミが煽(あお)る世論に動じない姿勢は素晴らしい。物事には、常に両面性があることを忘れてはいけない。「口先だけの政治家が多いが、自分は本音で話したい。将来は駐日大使になりたい。」と抱負を語られた潘慶林氏は、最後に色紙に「漢語角是聯接日中友好从開始的魯口」と書いて、御寄贈を頂きました。

★次回は、サッチーこと野村沙知代さん他、ゲスト多数を予定しています。また、ドイツ人留学生のホッペさんの日本体験記も発表の予定です。

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